
四季の変化に富んだ日本では、生活の中での季節感というのをとても大切にしてきました。そのために、手紙にも時候の挨拶はつきものですが、これを考えるのが面倒でついつい筆不精になってしまうという人もいます。
実は私がそうだったのです。何か手紙を書かなくちゃと思うと、最初になにやら季節のことを書かなくてはいけない。では、その季節の挨拶としてどういうものがふさわしいのか、ということを考えると、文才がないのでなかなか思い浮かばず、結局それを考えるだけで時間がかかってしまって、手紙を書くのが次第に億劫になってきてしまうのです。
誰しもそういう経験はあるのではないでしょうか。しかし、そういった季節の挨拶というのは、ある程度形が決まっています。その形に沿って、書き始めれば、まず問題はありません。
私も、最初のうちは、ある程度形式的な時候の挨拶にのっとって手紙を書き始めていましたが、次第に手紙を書くことに慣れてくると、自然に時候の挨拶を書けるようになりました。つまり、こういうのもやはり慣れなのです。最初のうちは形式に沿って書いているうちに、どういった場面でどういう時候の挨拶を書けばいいのか、ということが分かってきますので、心配することはありません。
慣れてきたら、自分の言葉で季節の挨拶を書けるようになっていることでしょう。